とりをあつめて

窓を開ける、近所を歩く

とりをあつめて(その39)

「消火栓のコサギ

先日、小雨の降る姫路を散歩しているとき、足元に鳥を見つけました。消火栓のフタに描かれているのは、姫路市の花である「サギソウ」と、同じく姫路といえばの「シラサギ」です。

この「シラサギ」には冠羽(頭に生えている飾り羽)があるようです。「シラサギ」というのは特定の鳥を指すわけではなく、「白いサギ類」の総称で、ダイサギチュウサギなどがいます。この中で、冠羽が生えるのはコサギのみ、それも夏羽(繁殖羽)のコサギだけです。

個体差はあるかと思いますが、早春、2月くらいから繁殖羽(繁殖期に向けて、雌へのアピールなどのために見た目が変わる)になっているコサギを見かけることがあります。名前が「夏羽」なのでややこしいですが、真夏には繁殖を終えて「冬羽」へと移ろい、冠羽は抜け落ちます。つまり、コサギに冠羽があるのは2月ごろ~7月ごろだと思います。

一方、「サギソウ」は夏の花で、開花期は7月~9月とのこと。というわけで、このフタの光景は、7月なら見られるかもしれません。

【おまけ①】
姫路駅の近く、船場川にかかるいくつかの橋の中に「白鷺橋」というものがありました。

 

【おまけ②】
ついでに、神戸市の消火栓のフタも。ノーマル1種と絵柄入り3種を見たことがありますが、絵柄入りにはどれも、カモメのなかま(季節的にはウミネコか?)や風見鶏などがいます。

神戸市・消火栓のフタ(Ⅰ)

神戸市・消火栓のフタ(Ⅱ)

神戸市・消火栓のフタ(Ⅲ)