とりをあつめて

窓を開ける、近所を歩く

とりをあつめて(その37)

「高架橋のコウノトリ

天気のよい日に、近所をふらふらしていて行き着いた公園。明石海峡大橋の開通を記念してつくられたらしい。敷地のほとんどが、高速道路の高架下にあり、不思議な感じ。大規模な開発の痕跡、だだっ広い風景、緑と青とコンクリートが入り混じったような色味を眺めていると、なんとなく、瀬戸内海に浮かぶ島に来たような気分になります。

少しでも自然との折り合いをつけるためか、高架橋の脚の部分に、とりが描かれていました。水鳥の飛翔の姿は、まず首と尾を見ます。たとえばサギ類は、首がくいっと曲がっていますし、ウのなかまは(ほかの水鳥と比べて)尾が長いです。ガン・カモ類やトキ・ツルのなかまは、いずれも首の方が長く、尾は短めに見えるのですが、それぞれ翼の形やクチバシの長さ、足の見え方などが異なります。

こちらの絵は、「首が長く尾が短い」「クチバシも長め」「翼の先端がとがっていない」そして「ここは兵庫である」ことを考えると、おそらくコウノトリでしょうか。コウノトリの特徴である長い足は描かれていませんが、かわりに橋の脚がすらっと長く、あじさいがきれいに咲いているようです。